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2012年12月2日日曜日

笹子トンネルの点検方法

点検は年1回の定期点検と5~10年ごとの詳細点検があり、最近では今年9月に詳細点検をしたが「異常なし」だったという。だがこれまでの点検で、天井板についてはハンマーでたたいて調べる打音検査をしてきたが、つり金具は作業員による目視だけだった。同社は「高さがあり双眼鏡による目視で十分だと思った」と説明した。

これだけの規模の事故が起きたのですから、事前に何かしらの兆候はあったはず。

わずか3ヶ月ほど前に行われた9月の「詳細点検」で何も見つからなかったというのが本当なら、点検は3ヶ月に1回以上の頻度で行う必要があるということになりますよね〜。

目視に頼るなど少しも詳細でなかった「詳細点検」だったということに加えて、点検作業そのものがカタチばかりのチェックになっていたという可能性はないのでしょうか?




追記 1

天井板を固定していた鋼材のボルトや金具は、昭和52年のトンネル開通以降、これまでに交換された記録はない

上に書いたように、点検作業が形骸化していた可能性が高いのではないでしょうかねぇ。

追記 2

天井板を吊るしていたアンカーボルトは、直径が16mm、長さが23cmで、深さ13cmに固定されていたそうです。


追記 3

このような証言も。


ネットで散見される社会が不景気になると維持費が削られてこういうことに・・・みたいな話は、今回の笹子トンネル崩落事故には該当しないでしょう。

開通以来、景気が現在よりも良い時にだって、しっかりとした点検も部品交換も行っていないのですから。