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2012年8月1日水曜日

「氷菓」第15話 覚え書き 7 園芸部のAK

「氷菓」の第15話「十文字事件」において、福部里志が園芸部のスズキ君に確認の電話を入れたことで、園芸部からはロシア製の銃を模した水鉄砲のAKが盗まれていたことが明らかになります。


この水鉄砲のAKですが、第13話の「夕べには骸に」で登場しています。抜き出したものがこちら。画像に問題がある場合はこちらまで。



で、気になるのが、このAKと呼ばれる銃の外観、特に大きさです。

第15話で、福部里志が園芸部のスズキ君に盗まれたものがないかどうかの確認を取った時のセリフは、次のようなものでした。

  • 福部里志:園芸部がやられている。ちょっと留守をしたあいだに水鉄砲を盗られたって。


「ちょっと留守をしたあいだ」ということは、


  • 生徒達がいる時間帯、つまり、深夜などではなくて、文化祭が開催されている日中に盗まれた
  • 何か「え」の付くものを探しまわった結果のAK盗難ではなくて、最初からAK狙いだった
  • 園芸部の部員の動向は観察されていた
  • 学内に多くの生徒がいる中で、盗み出したあれほど大きく目立つ銃を持ち歩いていても誰からも怪しまれなかった


ということが言えそうです。4番目の点については、盗んだAKを運んでいる時に、園芸部員と遭遇する可能性だってあったわけですからね〜。


犯人側からすると、

  • 園芸部にAKがあることを知っている
  • あの水鉄砲がAKであることを知っている
  • AKがどんな外観の銃なのかを知っている
  • 部員が席を外す瞬間を逃さない場所を確保してある
  • AKを運ぶ際に怪しまれない手段を考えてある


ということになります。


となると、文化祭会場を絶えずウロウロしていて、変わったものを持っていたり運んだりしていても周囲に違和感を感じさせない人間・・・仮装をしていたのかもしれません。


こうした事を考えると、AKや、他の部のケースもそうですが、少なくとも、盗みの実行犯が一般の来場者である可能性は限りなく小さいような気がします。


前にも書いたように、自分は計画をたてた主犯と複数の実行犯がいると思っているのですが、どうでしょうか。